読み切り 

 作:ねずみ犬さん


 ふわふわやさしいはるのかぜ
 さあさあながれるひろいうみ
 ゆらゆらゆれるかいぞくせん
 ざわざわどよめくはるのかぜ




 ブラックブラッドパイレーツ――BBPの海賊船は、嵐の海の中を進んでいました。
 嵐はいつになく凄い勢いで、海賊船を押し流します。

ヴィースト「くっそぉ!このままじゃ海の漂流物になっちまうじゃねーか!」
リル「そんなこと言ったって…嵐は止められないし…」

 どうすればいいのか、皆で考えます。

ダリア「あーあ…凄い嵐…」
ジンジャー「あ、見て見て!!」

 ジンジャーの指差した先には、吹っ飛ばされてきた自動車。

シューハフラ「ぃ…」
リリィNooooooooooooo!!
カスト「何インチキ外人ぶってんだよっ!!」
カタストロフ「……オレらも、あの自動車みたいに吹っ飛ばされて…」
ウォーえ い み ん


ズバコーン!!!!!

 その瞬間、料理長から奪い取った、フライパンには少量の血がついていました。
 フライパンの下にはウォー。


カタストロフ「不気味なこと言うな!お前死にたいのか!!!」
ウォー「・・・・・・」
ダリア「あーあ、過激だなー…」
蒼&朽葉「(どきどきどきどき…)」


 でも、ウォーのコトバがもし真実になってしまったら。
 そのことを考えると――


ロミロ「…でも、まさか、もしかして…」
ジュリ「本当のことに……なっちゃったら……」
ロミロ「やだああああっっ!オレ死ぬ時はジュリと死ぬって決めてんだ!!」
ジュリ「やだーっロミロ!私照れちゃうww」
BBP「(・・・・・・・・・・・・)

キャメロン「と、とにかく…どうしよ……わぁ!?」

ガコン!

 急に船が傾きました。
 床から漏れるのは――海の水。

ジュミカ「きゃーーーーーっ!溺れ死ぬー!」
玲奈「海賊のくせに溺れるなんて言わないでよ!」


ドバーーーーーーッッ!!

  水が船の中に入ってきました――大量に。

BBP「・・・・・・・!!!!!」



 ふわふわやさしいはるのかぜ
 さあさあながれるひろいうみ
 ゆらゆらゆれるかいぞくせん
 ざあざあはまべのうえにいる




ダリア「…う…」

 一番初めに起きたのはダリアでした。
 BBPは、あの後何処かの浜辺に流れ着いたみたいです。
 船も、其処にありました。

ダリア「助かった―――…っ」
ジン「…ごほっ!!!…んー、あー…ダリア?…ココは…」

ジン「そっか、オレたち助かったのか…でも」
ダリア「でも?」
ジン「船の修理をしなきゃ…な」
ダリア「…そっか…パイラー!カリンヌ!ジョ二丸っ!!仕事だよ!」

 ダリアとジンは、下っぱ組をたたき起こしました。

パイラー「ー……年越しそばが食べたーい…」
ダリア「何寝ぼけてんの!し・ご・と・だ・よ!」
カリンヌ「…あ、はいっ!パイラー。船の修理だって!」
ジョニ丸「クワー!」

ジン
「――他の奴らも後で手伝わせるからなっ…あ、ウォーは怪我してるから無理か…」



ふわふわやさしいはるのかぜ
さあさあながれるひろいうみ
ゆらゆらゆれるかいぞくせん
やさしくながれるはるのかぜ


ふわふわやさしいはるのかぜ
さあさあながれるひろいうみ
ゆらゆらゆれるかいぞくせん――――――