読みきり 

―霧のゆくえ―作:ころんむぅすさん


ココはすごく霧につつまれている。
白い白い霧であるが、他の人には綺麗とまでも言われるという、
有名な霧である。
その霧は、マウンドシティの、一番上てっぺんにあるので、見た人があまり少ないのです。
その霧は、真っ白、そして光ってキラキラしていて、
まるでダイヤのような色の輝きをもっています。

霧が、こんなのありえませんよね?けれど、マウンドシティでは必ずありえるのです――…。

「よいしょっ、フー。登るのかなり疲れるぅー;」

ある日、その霧をどうしても見たく、
てっぺんまで目指している一人の少女がいました。

「んーと、んーと、地図によると―…あと1`…うー…でも、頑張ったわよ!」
もうひつこく霧を見たい人への地図も、あるのである。

「あと1`!がんばるわよぉっ!!」
実はこの女の子は、下から雲で、ココまで歩いてきたのである。
「あっ、なんか見えてきた…あっ、私にぶっかかって…っっ!!」

それは、彼女がもとめていた霧であった。
けれど、その少女はわからなかった。
これで霧であること。気づいていない。どんどん過ぎてく、綺麗な霧…。

「も〜〜っ、どこなのよー!!;」
目の前にありますよ。
ぜんっぜん気づいていませんでした。

「ちょっとたずねようかな…」
「あのぉーすいません」
そこらへんにいる人にたずねた。
「はい、なんでしょう」
「あの有名な霧は、どこですか」
「え、そこにありますよ?ほら、そこに。」
それでも気づかなかった。
「どこなんですか?どこにも見当たりません。」
「あー、見えない方は、霧が、許されていないのです。」
「わけわかんないんですケド…私、何か悪いんですか?」
「ええ、悪いです。霧が言っています。無理をしている。と言っております。」
「ほんとわかりません。もういいです」

その霧は、ずっと、少女を包んでいました。
ずっとずと、深く深く、少女を包んでいましたと…

「あの子、ホントどうしちゃったのかしら」
「なんなのよ…ヒソヒソ話するなんてッ!」
「あ…霧が…」

ポワンと、霧は、その女の子のとこへ行きました。

「きゃっ!」
「あっ…霧が、女の子のもとへ!?」
「んッ、あぁ!!」

その女の子はすごく喜びました。

「き、霧!霧が見えたよぅ!」

そうして、2時間以上も、女の子は、
ずっと霧を見続けていましたとさ。


おわり