|
■読みきり ―霧のゆくえ― (作:ころんむぅすさん) ココはすごく霧につつまれている。 白い白い霧であるが、他の人には綺麗とまでも言われるという、 有名な霧である。 その霧は、マウンドシティの、一番上てっぺんにあるので、見た人があまり少ないのです。 その霧は、真っ白、そして光ってキラキラしていて、 まるでダイヤのような色の輝きをもっています。 霧が、こんなのありえませんよね?けれど、マウンドシティでは必ずありえるのです――…。 「よいしょっ、フー。登るのかなり疲れるぅー;」 ある日、その霧をどうしても見たく、 てっぺんまで目指している一人の少女がいました。 「んーと、んーと、地図によると―…あと1`…うー…でも、頑張ったわよ!」 もうひつこく霧を見たい人への地図も、あるのである。 「あと1`!がんばるわよぉっ!!」 実はこの女の子は、下から雲で、ココまで歩いてきたのである。 「あっ、なんか見えてきた…あっ、私にぶっかかって…っっ!!」 それは、彼女がもとめていた霧であった。 けれど、その少女はわからなかった。 これで霧であること。気づいていない。どんどん過ぎてく、綺麗な霧…。 「も〜〜っ、どこなのよー!!;」 目の前にありますよ。 ぜんっぜん気づいていませんでした。 「ちょっとたずねようかな…」 「あのぉーすいません」 そこらへんにいる人にたずねた。 「はい、なんでしょう」 「あの有名な霧は、どこですか」 「え、そこにありますよ?ほら、そこに。」 それでも気づかなかった。 「どこなんですか?どこにも見当たりません。」 「あー、見えない方は、霧が、許されていないのです。」 「わけわかんないんですケド…私、何か悪いんですか?」 「ええ、悪いです。霧が言っています。無理をしている。と言っております。」 「ほんとわかりません。もういいです」 その霧は、ずっと、少女を包んでいました。 ずっとずと、深く深く、少女を包んでいましたと… 「あの子、ホントどうしちゃったのかしら」 「なんなのよ…ヒソヒソ話するなんてッ!」 「あ…霧が…」 ポワンと、霧は、その女の子のとこへ行きました。 「きゃっ!」 「あっ…霧が、女の子のもとへ!?」 「んッ、あぁ!!」 その女の子はすごく喜びました。 「き、霧!霧が見えたよぅ!」 そうして、2時間以上も、女の子は、 ずっと霧を見続けていましたとさ。 おわり |
||