第2話 

 力弾少女団と大剣二振り作:零崎凪識さん

燃え盛る街。
阿鼻叫喚。
逃げ惑う人々。

その中に混じる。
筋肉オヤジ。

「最後のは気にしないで、頼むわよ、ダイナモ…。」

ブロッサムはそうつぶやくと、果敢にその怪物に戦いを挑む。
一見すると、善戦しているが、三人とも、その裏にある力負けの度合いをきっちりと、把握しきっていた。

「左のアームの損傷が大きすぎる…、このままじゃ」

バッガアンッ!

「きゃううっ!」

ダイナモが悲鳴を上げ、右の腕が爆音を上げて大破。

「なっ!?」

不測の事態にバターカップは思わず、右翼のバブルスを
見やる。

「!バブルスッ!」
彼女が、悲鳴に近い声を上げたとき、ダイナモの右眼に相当する
モニターに、小さな二つの点が映っているのを見た。

「アレは…まさか!」
「その、まさかよ…。」

小さな声が、通信機を介して三人の耳に入ってきた。


「僕らは伝説。生きた伝承。」
「畏怖の対象、憧れの的、その名も、」
「「二大剣将っ!」」


「リュウ・キャリバー、推参っ!」

リュウは、自分の三倍ほどもある大剣を片手で構え、
ビュンと一振り、順手から逆手に持ち替え、
怪物に斬ってかかった。

ザガァン!

怪物は一瞬ひるみ、後ずさる。
その瞬間、ジンがビハインドから斬りつけた。
怪物はその身をきれいに両断され、

ドズン…
その場に倒れた。

「す、凄い…。」
「これが…二大剣将の…、」
「伝説の力…。」

ひたすらに舌を巻く三人の少女。その後ろに燃える炎は、二人を赤々と、照らしていた。
二振りの剣を。

「ごっそさん!ありがとな!」
「本当に、何から何までお世話になりました。ご恩は決して忘れません。ありがとうございました、ユートニウム博士。」
「いやいや、気をつけてね。…そうだ。バターカップが、リュウ君に言いたいことがあるそうだよ。」
「あえ?俺に?」
「あの・・・あのね・・・。」
「?」

「リュウ様ーっ!強いあなたに惚れましたーっ!お嫁さんにして下さいーッ!
「やめーいっ!オレは、そんな柄じゃないー!ジン〜、どうにかしろーっ!」
「僕、しらなーい!似合いのカップルじゃん!」

タウンズビルの一角で、そんな声がきこえた。今日も
タウンズビルは、平和。


おわり・・・